騒音問題への対応について

こんにちは、アクロスコーポレイションの高橋と申します。
今回は「騒音問題」についてお話しさせて頂きます。

騒音問題はごくまれにあるケースなんですが、どのマンションにでも起こりうる話しなんです。騒音トラブルとは、部屋で騒いだり、外に漏れてるとは知らずに大きな音を出していたり、あるいは設備や洗濯機等が原因で起こるケースが大半です。トラブルは、その原因を解消することで解決の方向に向かうことが多いです。

具体的には、「認識してもらう」「注意してもらう」「修理する」と言う手段があります。

しかし今回は「通常で使用している(つもり)のに、その音にクレームを言う入居者がいる」という、厄介なケースをご紹介します。

まずは、他の騒音トラブルと同じように騒音と主張される状況を、詳しく「苦情元」に行って確認をします。このときに「部屋で騒いでいる」「設備が原因」「あきらかに大きな音を出している」と判断できれば、その音の排除に動けば良いのです。
逆に判断できない生活音の範囲かどうか微妙だったとすれば、全世帯に「注意文」を投函します。それで収まらなければ「騒音元」に伺って「そのような音を聞いたことがないか」と尋ねます。「マンションでも音は結構聞こえるもの」という認識を持っていただいて、以後、気を付けていただくように試みます。ここまでが通常の対処です。

ここからが厄介なケースです。
苦情元からは「うるさい」と言われ、騒音元からは「配慮して生活している」と言われて、管理会社や大家さんとしては、間に挟まれて困ってしまうトラブルです。お互いの主張が大きく異なったときに、白黒を裁判所に判断してもらう方法はあります。平成24年3月15日付東京地裁での「分譲マンション上下階騒音訴訟の判決」を読むと、音の測定費用だけでも64万円かかっていますので、賃貸物件で音の差止請求や慰謝料を求めて訴訟を起こす借主や大家さんは少ないようです。

では、どのように対処すれば良いか?
私なりの解決方法ですが、「苦情元」と「騒音元」へのアピールです。最初の行動で「文書配布」「訪問」「改善依頼」など、何度か当事者と顔を合わせる機会がありますので、双方に「しっかり対応している」事を印象付けます。お互いの意見を聞き取っている段階も後になってみれば「アピールをする」と言う重要な意味があります。
そして「騒音元の故意過失」があれば改善を求め、「苦情元の過剰反応」があれば、その事実を指摘します。もし、「騒音元が悪く無い」場合は、苦情元に対して「配慮して生活しているのに音が聞こえるのは“建物の限界”です」と言い切ります。
そこから先は、お互いが我慢して生活するか、引越しをするかの問題になります。故意過失もなく、過剰反応でもないのに「うるさい」と感じさせてしまうのは「建物の限界」でもある訳です。何が何でも引越しを止めるとか、「我慢して住み続けてもらう」という方針は、残念ながら期待できません。

ただし、結果的に「建物の限界」と伝える場合でも、騒音元と苦情元の間に入り、感情的にならぬよう対応をしなければいけないと考えます。

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