こんにちは。
センチュリー21管理課の田中です。
今回は、少し暗い話になりますが時々ニュース出る高齢者の「孤独死」についてお話させて頂きます。
近年、日本が抱える問題の一つである高齢化社会。その中で賃貸マンション内での孤独死は切っても切れない問題です。
そして長い人生の中で色いろんな困難も経験した高齢者の方が、その最後を誰にも看取られることなくひっそりと死に至ることほど寂しいことはありません。しかしマンション管理という面から見た場合、実は孤独死を招くことはマンション管理の問題点を浮かび上がらせることになります。そこで、今回はマンション管理の面から見た孤独死問題を考えてみようと思います。
●孤独死の及ぼす影響
もしマンション内である人が誰にも知られず死亡した場合、発見が遅れれば遅れるほどマンション全体に深刻な問題を生じさせます。遺体の発見が、1週間、場合によっては数ヶ月遅れるという例もあり、そうなると猛烈な腐敗臭、遺体の体液からの染み、ウジやハエ等の発生など、他の居住者の居住生活にも重大な影響を及ぼし、さらにはマンション全体の資産価値も引き下げてしまいます。腐敗臭等のあるマンションを借りるは誰もいないでしょう。そして、これを改修しようとすればかなり高額な費用がかかってしまいます。したがって、管理会社・貸主としても、孤独死を起こさないよう予防策を考える必要があります。
●孤独死に至る人の特徴
では、何故孤独死が生じてしまうのでしょうか。孤独死に至る人の特徴は、「あいさつしない、仲間がいない、親族にも連絡しない。」「ないないづくし」という点です。つまり、他の人とのつながりが薄い人ほど孤独死に至る危険性が高まるという点です。そして、このことは、高齢化社会の日本では今後ますます増える可能性があります。
●孤独死対策の手法
したがって、特に高齢者の方と他の人とのつながりを作るという手立てが必要となります。
① 管理会社・貸主として、名簿を完備し、各居住者とりわけ単身の高齢者居住者の状況を把握しておく。
② 「声かけ運動」「あいさつ運動」など展開し、高齢者の方に日常的に声をかけるようにする。
③医療機関や福祉事務所等関係施設との連携を図る。
④各種の見守りシステムの利用を検討する。たとえば、電気ポットを利用した見守りシステムなどがある。
⑤賃貸マンションの申込みがあった際は、きちんと連帯保証人・親族がいるかどうか確認する。
等々いろいろ対策があります。
少しでもこのような悲しいことが起きないよう、日ごろから管理会社・貸主様・入居者様と三者親密になって防いでいきたいと思っております。